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発達障害ワンポイントアドバイス(10)「時間とお金」

 ADHDの子どもでも、ASDの子どもでも、「時間とお金」の使い方に困難を示すことはよく知られています。「時間」も「お金」も限りのあるものであり、限られた中で、バランスよく色々な活動をある時間の中に落とし込み、あるいは、限りあるお金の範囲内でやりくりするということが思春期中期(高校生)までにできないと、一生、それらがルーズになる傾向があるように思います。そして、それらは、両方とも人間関係に密接に結びつくものであるので、対人関係も安定しなくなります。したがって、発達障害の子どもに「時間とお金」を上手に使える支援は極めて重要なことです。ADHDの子どもは極端にいうと「今人間」なので後先を考えない。今が良ければ、それで良い。ASDの子どもは、これも極端にいうと、決めた時間、決められた時間通りに行かないとパニックになる。「時間」が「見通し」として行動をガイドしてくれるようなものとしては体験されず、… 続きを読む »