発達障害 ワンポイントアドバイス(7) 同胞(きょうだい)について その2
2)家族全体の中で同胞(きょうだい)に割り当てられる「役割」とそこからの解放 同胞の個性の差は生まれつきの部分が大きいのですが、さらに、家族の中である役割が無意識のうちに付与され、「役回り」が固定しがちです。「いつも損な調整役」ばかり引き受けてしまったり、いつも「要領よく自分のやりたいことをやる」子だったり、「怒られ役」を引き受けたりします。家族の無意識のドラマのシナリオが、極端な役回りを同胞間に割り振っているという側面もあるのです。 子どもの元来の性分や能力によって、同じ両親から生まれた子どもであっても、これほど違うのかというくらい、同胞の個性が異なることはしばしば生じることです。しかし、生まれついた傾向のみならず、家庭の中で、知らず知らずの間に、その子にどういう役割が付与されてしまうか、また、その子がそういう役割を知らず知らずのうちに積極的に引き受けてしまうかということで、生まれつ… 続きを読む »