発達障害と集団

 私の専門の一つは、集団精神療法です。個人精神療法も専門ですが、前者は、後者に比べて、予定調和的に展開しません。何が起こるかわからないという怖さがあります。私も毎回怖い、しかし、その怖さがまたとても好きという気分もありま… 続きを読む »

思春期における母性的関わりと父性的関わり
 −母子家庭ではどうすればいいのか−

 以前にも、何度も、思春期においては、父親の出番は必須であると言ってきました。「母親は、子どもが生まれたときから母親だが、父親は、思春期において子どもと格闘することではじめて父親になる」と、昔思春期の精神科学会で家族療法… 続きを読む »

大人の発達障害について(2)

 前回お話ししたように、一見、社会的に機能しているように見えて実は内的な深刻な空虚感を常に抱えているような方がしばしば精神療法を求めてこられることがあります。しかし、一般的には、少なくとも洞察的な自分の情緒的体験を理解す… 続きを読む »

大人の発達障害について

 最近(5-6年くらい前から)、「自分は発達障害だと思うので検査をしてほしい」という、成人の方が受診されることが目立って増えて来たように感じます。私が精神科医になった頃は、大人の発達障害という概念はありませんでした。今の… 続きを読む »

発達障害ワンポイントアドバイス(11)「時間」その②

 親からの分離はもう一度親にくっつかないと先に進みません。発達特性があると、この辺りで登校しぶりが始ったり、不登校傾向になることがしばしばあります。せっかく自分の部屋を作ってもらい、5年生から一人自室で寝始めたのに、また… 続きを読む »

発達障害ワンポイントアドバイス(11)「時間」その①

 無意識は無時間的と言われています。要するに、時間が経たないのです。過ぎてしまったことも、また元に戻せるという世界です。ところが意識は、現実に根ざしており、そこでは時間は過ぎてしまうと二度と元に戻ることがありません。「時… 続きを読む »