発達障害と集団
私の専門の一つは、集団精神療法です。個人精神療法も専門ですが、前者は、後者に比べて、予定調和的に展開しません。何が起こるかわからないという怖さがあります。私も毎回怖い、しかし、その怖さがまたとても好きという気分もありま… 続きを読む »
私の専門の一つは、集団精神療法です。個人精神療法も専門ですが、前者は、後者に比べて、予定調和的に展開しません。何が起こるかわからないという怖さがあります。私も毎回怖い、しかし、その怖さがまたとても好きという気分もありま… 続きを読む »
大人のADHDの方も、最近は受診されることが多くなりました。思春期以降になると、小学生まで顕著であった多動・衝動性は背景化します。そのために、昔はADHDは大人になるまでによくなることが多いと言われていました。しかし、… 続きを読む »
前回お話ししたように、一見、社会的に機能しているように見えて実は内的な深刻な空虚感を常に抱えているような方がしばしば精神療法を求めてこられることがあります。しかし、一般的には、少なくとも洞察的な自分の情緒的体験を理解す… 続きを読む »
最近(5-6年くらい前から)、「自分は発達障害だと思うので検査をしてほしい」という、成人の方が受診されることが目立って増えて来たように感じます。私が精神科医になった頃は、大人の発達障害という概念はありませんでした。今の… 続きを読む »
親からの分離はもう一度親にくっつかないと先に進みません。発達特性があると、この辺りで登校しぶりが始ったり、不登校傾向になることがしばしばあります。せっかく自分の部屋を作ってもらい、5年生から一人自室で寝始めたのに、また… 続きを読む »
無意識は無時間的と言われています。要するに、時間が経たないのです。過ぎてしまったことも、また元に戻せるという世界です。ところが意識は、現実に根ざしており、そこでは時間は過ぎてしまうと二度と元に戻ることがありません。「時… 続きを読む »
ADHDの子どもでも、ASDの子どもでも、「時間とお金」の使い方に困難を示すことはよく知られています。「時間」も「お金」も限りのあるものであり、限られた中で、バランスよく色々な活動をある時間の中に落とし込み、あるいは、… 続きを読む »
大人の発達障害には、筋トレが効く」というのが私の臨床経験上の現在のところの確信です。筋トレを続けると情緒的に驚くほど安定してきたという大人の患者さんを多く見てきましたが、それはどうしてなのだろうかと色々考えているうちに… 続きを読む »
さらに、お手伝いは、自分のためにではなくて、皆のためにする行為なので、「大人の部分」を使っていることになります。せっかく、子どもが、洗濯物を畳んでくれたのに、畳み方が気に入らないのでもう一回お母さんがやり直して、「二度… 続きを読む »
ここまで、しばらく一般的な思春期心性について話してきました。再び発達障害に戻ります。 私は診察場面で、子どもに家事手伝いはやっているかいとよく聞いています。小学生で大体、半分くらいは、全くやっていないと、答えが返って… 続きを読む »